カワイの新しい電子ピアノ CA98・CA78・CA48の魅力
CA98とCA78は音がより良く、CA48は鍵盤、音、ともにパワーアップ!
カワイが新しい電子ピアノを発表しました。
CA98とCA78は2017年10月20日に、CA48は2017年11月10日に発売です。
それでは、それぞれ前機種と比べてどのようにパワーアップしているのか、大まかに紹介して
いきます!
CA98・CA78
鍵盤
鍵盤はCA97、CA67のときと同じ木製鍵盤のグランドフィールアクションIIです。
タッチ感は変わっていません。
- アコースティックピアノにもある、鍵盤を押していったときに感じられる引っかかりのエスケープメント
- ピアノらしい手応えのある弾き心地を実現するために鍵盤に取り付けられた重りのカウンターウェイト
- 低音側が重く、高音側は軽く、というアコースティックピアノと同じ鍵盤の重量バランスを再現させるハンマーウェイト
など、電子ピアノとしては文句なしの、グランドピアノを思わせるほど演奏性の高い鍵盤です。
音
後述するCA48とともに、大きく音質がレベルアップ。
アコースティックピアノの音にまた一歩近づいた模様です。
新音源である「SK-EXレンダリング音源」は、タッチの強弱に対する音色変化のなめらかさが一層増し、音の広がり方もよりリアルになりました。
この二つの大きな特徴が、今までにも再現されていた「ピアノの音を構成するさまざまな共鳴音」と融合して、さらにグランドピアノらしさを感じられる音に進化しています。
さらにオーディオメーカーのONKYO(オンキヨー)と技術提携し、「加工されている感がなく原音に忠実で非常に良い音質」でピアノの音が再生がされるようになっています。
またCA98は響板スピーカーシステム(※ケースの裏に取り付けられた木の板のようなパーツ。画像参照)も性能が向上。
この響板が実際に振動しますので、グランドピアノさながらの共鳴音で、CA97以上に低音から高音までが体を包むような響きとなります。
※アコースティックピアノにもこの響板があり、これに弦の振動が響くことであの迫力ある音を生み出しています。
CA48
CA48は鍵盤も音もよくなったようですが、なんと価格はCA17よりも下がっています。
CA17は定価で¥226,800(税込)だったのに対し、CA48は¥210,600(税込)です。
鍵盤
CA98・78に使われている鍵盤の構造と性能に近いものなので、非常に弾き心地がよさそうです!
RM3グランドIIという鍵盤が、CA48からは「グランドフィールスタンダードアクション」というものになります。
特徴は、支点までの距離の長さが長いこと(※2)と、鍵盤の重さをグランドピアノのようにするためのカウンターウェイトを搭載(とうさい)していることです。
(※2 支点距離の説明図 鍵盤の端から支点までの距離がグランドピアノと同じなので演奏感も良くなります)
また、こうなることで鍵盤の奥側(下図、オレンジの丸の辺り)を弾いても鍵盤がしっかりと沈むため、この部分を使って弾くときに演奏がしやすくなるという効果もあります。
音
HI-XL音源からPHI音源というものにパワーアップしています。
このPHI音源はCN37にも使われているものです。
CA17はCN37よりも上位機種の位置づけでしたが、音色変化のなめらかさという点ではCN37に負けていました。
それがPHI音源となることで、タッチの強弱による音色変化がきめ細かく自然に再現されるようになるので、音の変わり方がよりグランドピアノっぽくなります。
音質面もしっかりと強化されました!
操作パネル
左側に表示パネルが搭載(とうさい)されたことで、テンポ指定や曲の選択がしやすくなり、「今電子ピアノがどういう状態なのか」がわかりやすくなりました。
これがあるとないとではちょっとした操作の楽さが違うんです。
意外に侮(あなど)れませんよ。
最後に
新製品発売にともなって、CA97、CA67、CA17の価格が下がっています。
旧モデルだからと言ってまったく性能が悪いわけではありません。
価格の面で悩んでいた方はこのタイミングでお買い得なものを選ぶのもよい選択だと思います!
ただし生産完了になっていて数に限りがありますから、旧モデルを選ぶならお早めに!
ライタープロフィール
元楽器店勤務
ほんま
元楽器店勤務。
楽器がわからないからどれを選べば良いかもわからない、という声の多い電子ピアノ。
そんな方達の電子ピアノ購入を手助けするべくブログを開設。
現在は地方に在住し演奏活動も行っている。
ウェブサイト:http://ep-erabi.com
Twitter:denshipiano_erb